もとボクサーの父親と3人の息子たち。
父(ジミー・スミッツ)は、自分が果たせなかった夢を息子たちに賭け、幼いころからトレーニングをさせている。
日々のすべてがボクシングで明け暮れる。
やがて、息子たちの間に力の差が見え始め。
彼らのためにと思って父親がセッティングしたことも、裏目裏目の結果を呼ぶようになる。
そして起こる悲劇。
家族はほとんど崩壊しかかるが。
彼らを再び結びつけたものは、やはりボクシングだった。
この身長で、たぶんこのために鍛えたんでしょう、筋肉のつき方も均整が取れています。
シャドウイングやパンチのフォームなんかも、美しく決まっている。
(もちろん、ジミー・スミッツのことですが。)
・・・のが嬉しくて、好きです。この映画。
役柄としては、ボクシングでくじけたのち、植木屋さん(造園業というのか)をしている、というような様子でした。
息子たちのファイトマネーが入るようになってからは、ボクシング・ジム一筋になりますが、いろいろあってそれもやめてしまい、また庭仕事をしている。
その失意のときに、親戚の子供に植物の育て方を教えている様子がやさしげでよかった。
にしても、親の期待を背負いすぎる、というのは子供たちにとっては悲劇のもとになりかねませんね。
奥さんがまたできた人で、彼女のおかげで家族は救われています。
最後、一応はめでたしめでたしですが、その代償が大きすぎた。
それが
Price of Glory
なのでしょうけれど。
移民の問題もしつこくない手法で描かれていて、一見の価値がある作品だと思います。
(字幕版はレンタルビデオのみ)