11月12日付WorldScreen.comの記事
Cane's Smits, Prince and Cidre
は、ことし10月に行われたスミッツと「Cane」のプロデューサーのジョナサン・プリンス、原作者のシンシア・シードルのインタビューです。
前半がスミッツのインタビュー。そこだけ抜粋します。
ジミー・スミッツは「L.A. ロウ」や「NYPD ブルー」、 「ザ・ホワイトハウス」などといったテレビドラマのヒットシリーズに出演してきた。
最近では脇役として出演していたが、CBSパラマウント・ネットワーク・テレビジョンの新シリーズ「Cane」では主役を務め、エグゼクティブ・プロデューサーでもある。彼はフロリダに砂糖とラム酒の帝国を築いたキューバ系アメリカ人の一族の婿養子アレックス・ヴェガを演じている。
キャストにはほかに、実の息子ではなくアレックスを後継者に選んだ家長のパンチョにヘクター・エリゾンド、パンチョの妻にリタ・モレノ、アレックスの義弟のフランクにネスター・カーボネルといった俳優たちを含み、CBSがマーケティングに力を入れている。
スミッツは、WorldScreenのインタビューに答え、この番組への希望を語る。
WS: この企画があなたをひきつけた第一の理由は何ですか?
SMITS: この役と脚本は私の次のステップへの足がかりになると考えたんだ。新しいタイプのキャラクターで、今までのテレビシリーズで演じてきたものとはちょっと違う何かがある。それにシンシア(・サイダー、この番組の原作者)とは気分よく仕事ができる。前に一緒に仕事をしたことがあるんだ。彼女はラティーノの小説家で、この何年か、私は彼女の作品を見続けてきた。
私たちが今やっていることに、私はとてもエキサイトしているんだ。毎朝電話メモを見るんだけれど、リタとヘクターの名前を見つけた。彼らは私にとっては、ラティーノのコミュニティーでも俳優としてのコミュニティーでも、象徴的な存在なんだ。私たちはパイロット版の3~4分のプロモーションビデオを作っただけで、今シーズンは「Cane」に期待できると思った。スタッフにそれを見せ、彼らが見たときにとても喜んだのを見て感動したよ。自分でも心から、これこそがやるべきことだと思った。
WS: あなたのキャラクターと妻、兄弟、そして父との関係がこのシリーズの中心になるわけですね。どれかひとつ、ほかよりも重要な関係はあると思いますか?
SMITS: 私にわかっているのは、すべてが車輪が回転するように連動しているということだ。テレビシリーズですばらしいと思えることは、進行にしたがって流動的にいろいろなことが反映され、変化していくということだ。毎週毎週、脚本家たちは日々の動きや関係を見つめていく。そして視聴者の興味がドラマに集中していく。今(放送開始前)は奇妙な感じだけれどね。われわれはちょっと真空地帯にいる感じなんだよ。
WS:最初に、あなたのキャラクターは家族の一員を引き摺り下ろすように命じますね。視聴者はこのキャラクターについてどのように反応すると思いますか?特に今までにあなたが演じたキャラクターと比較すると?
SMITS: もし視聴者に心の準備ができていなかったら、ぜひ準備しておいて欲しい。だってそうなっているんだから!この企画の中で、特に私が決めたことなんだ。私はこの役に関しては、チャレンジだと思っている。エピソードごとに、私たちはこの男について(塗り重ねたものを)引き剥がしていって新しいものを見つけ出し、彼を新しい環境へと適応させていく。彼が非常に闘争的な人物だということはわきまえているよ。彼は非常に強い道義的な指針と家族としての常識を持っていて、なおかつ心理的な攻撃性があり、この家族の血縁的な息子ではないが帝国の継承者なんだ。そのことが彼のキャラクターを作り上げ、気質的なものになっていると期待したい。視聴者は彼が行動するとき、それらは正当なんだということを理解すると思う。家族を守るために、彼がしなければならないことなんだ。
WS: マスコミは早くも「ダラス」や「ソプラノズ」と比較しています。あなたはそれについてどう思いますか?
SMITS: 「ソプラノズ」が始まったとき、「ゴッドファーザー」に言及されたものだよ。みんな何かに比べる必要があるんだね。「ダラス」の要素はあるかな?実際、ただヨスのシリーズ番組だというだけしか似ていないと思うよ。私は自分たちのことを夜のソープオペラだとは思っていない。女性たちをプールに飛び込んでけんかさせたりなんかしないよ。それにしても「ダラス」はこのところではトップクラスの番組だった。だから視聴者の反応がラッキーだと思うべきなのかもしれない。最近ではそういうタイプの番組を作りだすのはなかなか難しい。
「ソプラノズ」に比較されることにも敬意を表すけれども、私たちは犯罪者のファミリーじゃないんだ。「Cane」はスケールの大きい、現代的な、成功したビジネスのファミリーで、内部に危機を抱えているんだ。家長に起ころうとしている出来事と、仕事上の競争者との関係でね。
WS: 放送局側の協力体制はどうですか?
SMITS: とても協力的だよ。これ以上ということは無理なくらいに。多くのものを注ぎ込み、細心の注意を払い、そういうことが彼らの仕事の多くの部分を占めている。アップ・ダウンはあるけれど、そういうことが仕事の大部分なんだ。今まで一緒に仕事をした、Steven Bochco や John Wells や David E. Kelley やDavid Milchといった人たちがやってきたようにね。スタジオとネットワークの両方に入り込んでいかなくてはならない。そしてそれはこれまでのところ調和が取れている。
WS: 番組の出演者とエグゼクティブ・プロデューサーとしての立場のバランスをどうやって取っているのですか?
SMITS: マネージメントの実地演習になっているよ。毎日毎日、地味な仕事の中でどういう風にやっていくかがわかり始めている。大変だけれど、チャレンジになるしいろいろな異なったやり方を達成していくことでもある。エグゼクティブ・プロデューサーを勤めるということは、ここ数年間にやってきたことに根ざしているし、キャリアについても、今までのほかのネットワークとの関係にしても、プロダクションの役に立っている。私はただ、自分の声を以下にうまく羽異するかを見つけ出せばいいだけなんだ。
・・・と、Cane 主演&製作について、控えめではありますが意欲満々なスミッツを感じさせるインタビューでした。
Cane エピソード8 についてはまだホームページが更新されていないので、明日にでも。